国立社会保障・人口問題研究所による2015年の調査報告によると、不妊の心配をしたことのある夫婦は3組に1組、また実際に不妊症に悩む夫婦は5.5組に1組であることがわかっています。

不妊の原因は様々ありますが、その要因の1つに女性の晩婚化による出産年齢の上昇があげられています。

また不妊の原因は女性ばかりではなく、男性が原因の不妊症も全体の約24%という報告もあるのです。

肝臓の機能を活発にする作用で知られるオルニチンですが、実はそのほかに『若返りホルモン』で知られる成長ホルモンの分泌を促進する作用が認められています。

オルニチンはこのホルモンの分泌を高めることで、年齢による不妊の心配をされている方のサポートが期待できる栄養素です。

今回は不妊の心配を持たれている方に、オルニチンが期待できる作用などを解説していきたいと思います。

加齢と不妊

近年は昔に比べると食料事情も良く、またアンチエイジングや健康志向の意識上昇により、実年齢よりも若々しくすごせる時代となっています。

しかし残念ながら生殖に関してはそうとはいいがたく、女性の場合だとやはり20歳前後がもっとも妊娠しやすく、30歳後半になると妊娠しずらくなるのが現状です。

一方で女性の社会進出や結婚に対する意識の変化などにより、現在では第一子出産の平均年齢は30.1歳、さらに母親が35歳以上の出産はここ10年で倍増し、妊婦全体の24.7%にも及んでいます。

このような生体的事情と社会的事情のアンバランスが、不妊の悩みに拍車かける要因となっているのです。

また加齢による不妊は女性ばかりでなく、男性にも変化を及し、35歳をすぎてくると精子力が低下すると言われています。


出典:Yahooニュース

オルニチンとは

オルニチンはアミノ酸一種で、シジミなどに多く含まれています。

オルニチンで良く知られている作用としては、肝臓でオルニチンサイクルに働きかけ、肝臓の機能を活発にすることが1つあげられます。

さらにそれに加えて成長ホルモンの分泌を促進する作用も認められているのです。


(試験方法)
被験者を無作為に2グループ(オルニチン摂取群9名、プラセボ摂取群10名)に分け、それぞれの試験食品を就寝直前に継続的に摂取させました。試験開始前と試験開始後それぞれ3日間、起床時に採尿を行い、夜間尿中の成長ホルモンを測定することで、睡眠中成長ホルモンを評価しました。
(試験結果)
試験開始前と試験開始後において、3日間の尿中成長ホルモン濃度の平均値をそれぞれ算出し、試験開始後と試験開始前との比、すなわち相対値を算出したところ、オルニチン摂取群の方がプラセボ摂取群に比べて高値を示しました。
この結果から、安定した睡眠習慣の健常女性において、オルニチン摂取により、睡眠中に分泌される成長ホルモンが増加する可能性が示されました。
出典:オルニチン研究会

加齢による不妊が心配な方にオルニチンが期待できる効果

成長ホルモンは私たちの生命維持に欠かせないホルモンですが、一方で『若返りホルモン』として注目を浴びています。

成長ホルモンがアンチエイジングに効果があると言われている理由の1つとして、成長ホルモンが分泌されると特定のアミノ酸の取り込みが活発になり、これによりタンパク質の合成が促進されることがあります。

また成長ホルモンの体組織の修復や再生を促す作用も若返りホルモンと呼ばれる所以でしょう。

加齢による不妊の心配がある方がオルニチンに期待できる効果とは、オルニチンが成長ホルモンを介して及ぼすアンチエイジング効果だと言えます。

まとめ

オルニチンは成長ホルモン分泌を促進する作用によって、加齢による衰えの悩みを解消するのに一役買ってくれるアミノ酸です。

またオルニチンは体内でも生成されるアミノ酸なので、サプリメント等で服用しても副作用がなく、これから妊娠を考える方でも安心して摂れる栄養素だと言えるのでしょう。

加齢による不妊の心配を感じてる方の、少しでもお役に立てれば幸いです。