「最近疲れやすいな・・・」

「なかなか疲れがとれにくい」

日々のそんな疲労回復に、しじみなどに多く含まれる『オルニチン』が効果があるのをご存じでしょうか?

なぜ体が疲れるのか、またなぜ疲れが抜けないのかといえば、それらの疲れが肝臓の疲労とも深く関わっているからです。

私たちの体内で発生する『アンモニア』はエネルギー産生を抑制するため、疲労の原因物質の1つとされています。

このアンモニアを代謝して無害化し、排出するのが肝臓なのです。

その代謝にオルニチンは欠かせないアミノ酸の一種であり、肝臓におけるこの代謝機能を促進させることでアンモニアを減らし、それが疲労回復につながっているのです。

今回は疲労回復におけるオルニチンの効果について解説していきます。

本当にオルニチンが疲労回復に効果があるの?

オルニチンによる疲労回復に関する実験は様々あり、どれもオルニチンが疲労回復に効果があるという結果がでています。

例えばラットの遊泳実験では、オルニチンを摂取させたほうが遊泳時間が長くなるという結果がでています。


出典:日経ヘルスビジネスカンファレンス2009

また45~64歳の健康な男女14名に行った実験でも、オルニチンによる疲労回復や体調改善に効果があったという結果が出ています。


被験者
45~64歳の健康な男女14名。
試験食品
オルニチン800mg または プラセボ※1
※1 プラセボとはオルニチンの入っていない試験食品のこと。

試験方法

調査対象者を7名ずつ2グループに分け、それぞれの試験食品を3週間摂取※2。試験開始の前後にアンケートを行い、疲れや体調がどのくらい改善しているか、その自覚症状を調査。

※2 調査対象者は自分がどちらのグループに入っているのかは分かっていません。プラセボ摂取グループの結果は心理的な効果となるため、 これと比較することによって純粋なオルニチンの効果を測定することができます。

疲労改善作用の「眠気とだるさの指標」「注意集中の困難の指標」のいずれにおいても、オルニチン摂取グループの方が、プラセボグループよりも、改善率が高くなっています。また、日常生活の自覚症状においても、オルニチン摂取グループの改善率がプラセボグループよりも高いことがわかりました。

この結果から、オルニチンには疲労を改善する効果があると考えられます。

出典:オルニチン研究会

疲労の原因は肝臓にあり

私たちの体のエネルギーの元となるのは『ATP(アデノシン三リン酸)』と呼ばれる物質です。

これは体の細胞の中のミトコンドリアで『TCAサイクル(クエン酸回路)』とよばれる回路で生成されるもので、「生体のエネルギー通貨」と呼ばれるほど、私たちの生命維持に欠かせないものなのです。


出典:ニナタ薬品

一方、私たちは体の中で『アンモニア』を発生させます。

これは食べ物などから摂取したタンパク質が消化させる際発生するものですが、このアンモニアこそが疲労の原因といわれています。

それはアンモニアがATPの生成を行うTCAサイクルを低下させてしまうからなのです。

通常体内で発生したアンモニアは肝臓に運ばれ、アンモニアから尿素へと変換して排出します。

しかしこの肝臓の機能が低下すると、アンモニアの代謝がうまく行われず、それによってエネルギーの元であるATPが生成されにくくなるため、その結果が疲労となって私たちの体に表れてしまうのです。

疲労回復にオルニチンが効果がある理由

しじみなどに多く含まれるオルニチンはアミノ酸の一種で、腸で吸収された後、肝臓や腎臓、筋肉などに運ばれます。

肝臓に運ばれたオルニチンは『オルニチンサイクル(尿素回路)』とよばれるアンモニアを代謝する回路で働き、アンモニアを尿素へと変換する解毒作用を促進します。


出典:肝臓へのオルニチン効果

つまりオルニチンはこのオルニチンサイクルを活発にすることで、アンモニアの代謝を促進します。

その結果、アンモニアが減少し、体内でのエネルギー生成をスムーズにすることで疲労回復に効果を発揮するのです。

またオルニチンは肝臓全体の機能も活性化します。

それによって肝臓で行われる有害物質の解毒や、糖の代謝などもスムーズに行われることも疲労回復に役立ちます。

まとめ

肝臓には約500種類以上の働きがあるといわれ、肝臓自身が多くのエネルギーを消費しています。

その肝臓の疲労は、私たち体全体の疲労へとつながっていくのです。

さらにその疲労が食欲不振、睡眠障害、ストレスにも大きく関わってきます。

オルニチンが肝臓でのオルニチンサイクルを活発にすることは、そのまま肝臓の疲労回復にもつながり、ひいては私たち体全体の疲労回復にも大いなる力を発揮してくれます。

毎日の疲労回復と、日々の健康維持にオルニチンは欠かせない栄養素といえるでしょう。