オルニチンはしじみになどに多く含まれるアミノ酸の一種で、腸で吸収されると肝臓や腎臓、筋肉などに運ばれます。

肝臓に運ばれたオルニチンは『オルニチンサイクル』というアンモニアの代謝する経路で働き、肝臓の機能を活発にする役割があります。

『沈黙の臓器』と呼ばれる肝臓はそのすぐれた再生能力から、その不調がなかなか表にでることがありません。

しかし一度肝機能が低下すると、私たちの体に及ぼす影響は計り知れないのです。

「どこがというわけではないけど、どうも最近調子がすぐれない」とお悩みの方、ひょっとするとその不調は肝臓に問題があるのかもしれません。

そしてオルニチンがもしかしたらその体の不調の改善に大いに役立つ可能性があります。

今回は肝臓の働きや、オルニチンの作用について解説していきたいと思います。

肝臓の機能

私たちの肝臓はその働きだけでなんと500種類にも及ぶと言われており、その機能を人工的に補うことは非常に難しいと言われるほど重要な臓器です。

その代表的な機能としてあげられるのは

  • 代謝・・・脂質・糖・アルコール・薬物など
  • 生成・・・エネルギー・コレステロール・ケトン体など
  • 解毒・・・アンモニア・アセトアルデヒドなど
  • 貯蔵・・・グリコーゲン

などがあります

肝臓の機能低下が及ぼす影響

肝臓の機能は多岐にわたるため、その機能が低下すると私たちに及ぼす影響は図りしれません。

具体的に幾つかあげるとすれば

  • 疲れやすい
  • 目覚めが悪い・だるさが残る
  • 集中力がない・イライラする
  • 肩や背中が凝る
  • お腹がゴロゴロする・下痢気味
  • 体がかゆい
  • 爪につやがない

などがあります。

一見するとどれも肝臓とは関係のなさそうな症状ばかりですが、実はそうではないのです。

これらの症状は食べ過ぎや飲みすぎ、運動不足などの不摂生により肝臓を使いすぎてしまったり、肝臓に脂肪が沈着することで起こるといわれています。

肝臓とオルニチンの関係

オルニチンは私たちの体の中に存在するアミノ酸の一種です。

アミノ酸は通常私たちの体を作り出すタンパク質の材料となるのですが、オルニチンはタンパク質にはならない遊離アミノ酸と呼ばれるもので、血中を循環しています。

そのオルニチンは肝臓ではオルニチンサイクル(尿素回路)と呼ばれるアンモニアの代謝する経路で働き、体に有害なアンモニアを尿素へ変換する役割に大きく貢献しています。


出典:肝臓へのオルニチン効果

また肝臓の細胞ではオルニチンサイクルのほかにTCAサイクル(クエン酸回路)とよばれる回路もあります。

このTCAサイクルはATP(アデノシン三リン酸)を作り出す回路ですが、このATPこそ私たちの体のエネルギーの元となる物質で、このATPによって私たちは生命活動を維持しています。

オルニチンサイクルによるアンモニアの代謝がうまく働かないと、ATPを作り出すTCAサイクルの働きも悪くなり、結果として肝臓の機能のすべてが低下するのです

オルニチンが体の不調に効く理由

オルニチンを摂取すると、肝臓の中で行われるオルニチンサイクルが活発に働き、それにより有害物質のアンモニアが代謝されます。

それによって肝臓でのTCAサイクルによるエネルギー生成も活発になり、肝臓の機能すべてが活性化されるため、肝機能低下による差様々な不調が改善されるというわけです。

そして肝臓が正常に働くことで血流もスムーズになり、体が活発になるほか気持ちが穏やかになる作用も期待できます。

またたとえ今体に不調がないとしても、オルニチンを摂取して肝機能をあげることは日々の健康維持に大いに役立ち、毎日の生活を快活に過ごすことができるでしょう。

何となく体がすぐれない方も、そうでない方も、ぜひ毎日の生活にオルニチンをお勧めします!